見ました
以下ネタバレ含みつつの感想
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まず観る前の印象はポケモンがキモい。
これに尽きる
なんかコイキングとか完璧魚だし、とにかく毛。フサッフサだったり「え!?コイツこんな感じなの!?」みたいなポケモンもいるしヤベーなと。
で、実際のところあの質感?でもよかったんじゃないのかなとか思いましたね。なんというかポケモンでリアル路線は…という先入観というかハードルなんかは結構軽々飛び越えてった感じはしますね。
例えば最初のエイパムの襲撃なんかはほんとめちゃくちゃ怖かったし、バリヤードのパントマイムのシーンなんかは完全にあの質感だからこそ面白かったのかもしれませんね。
…実際あのバリヤードのやりとりは話的にいるかどうか微妙なところではありますが「あの路線のポケモンの面白さや表現できる事」的な点では凄く面白かったと思いますね。
でもまあED(?)のアニメ絵を観るとこっちでも見てみたいな〜とか思ったり!
あ、そうそうED(?)のポケモンのメインテーマのアレンジみたいなの良かったですね。サントラとかあったらもう一回くらい聴いてみたいです。
話の流れ的にBGMの話になるんですけど凄い「ポケモンっぽさ」みたいな感じが出ていてうわ〜ゲームとかで流れてそうかつ映画として違和感のないBGMになってる〜みたいな、そう、そうなりました。なんつーの、昔を思い出すというか、ポケモン世界にグッと引き込むというか、凄いですよね。
ちなみにお気に入りはライムシティ(の全景で流れたシーンの曲)です。
ええとなんだったかな
ああ、質感ね
いや、ほんとおどろおどろしさというかなんか凄いね、はぇ〜リアルだとこんな感じなんかなぁみたいな、そういうね、アレが、アレなんですよ。
さっき言ったバリヤードの他に…
バトル!
バトルシーンはほんと迫力満点で必見ですよ!
闘技場でのバトルやミュウツーとのバトル!どれも非常に息をのむ攻防でワクワクが止まりませんね!
特に好きなのは
いや、バトルシーンは全部好きなんですけどね〜
カメックスvsゲンガーすっごい好きです
ゲンガーのかげぶんしんを見てからのカメックスの対応が凄いかしこいですよね。手足引っ込めて丸まって回りながら砲台でかげぶんしんを全部撃ち抜くのは〜いや〜神。
なんというかただ単にそのポケモン同士の攻防というだけでなく、かげぶんしんをしたり搦め手を好む「ゲンガーらしさ」や全ての分身体を薙ぎ払う豪快な「カメックスらしさ」などの表現がとても丁寧で良いですね。
あぁ〜やりそう〜みたいな
なんというか作った人ポケモン好きなんだろうな〜みたいな、そんな気持ちにさせるような心踊る戦闘があります!
ただゲンガーの相手はニドリーノでいいんじゃねえかな…という気持ち
迫力的な問題なのでしょうか
映画は全編を通して「ポケモンシリーズ」のオマージュというか、ファンサービスのような小ネタがちょこちょこっと入っているためファンは思わずおっっとなるようなトラップ(?)が仕掛けてあるのです。
だからついでだったらニドリーノにして初代のOPの2匹が激突!みたいなのでも良かったなあとか。まあカメックスがカッコいいのでこれはこれで!
ポケモンシリーズのファンサービスみたいなのは映画のいたるところで確認ができます。
わかりやすい(というか俺がわかったところだ)ところならばミュウツーが確保されていたカプセルと研究施設というシチュエーションはミュウツーの逆襲を思い出させます。
また今作のミュウツーの立ち位置は「強すぎる力を持つことを自覚するが故に人間から離れて暮らしていた」と思われるようなセリフがありましたがこれは第2作ルギア爆誕のルギアの境遇と似ているのではないでしょうか。
それから小道具ですがケータイ電話は初代ポケモン図鑑に似てましたねー
Rという薬品はロケット団のRと共通しています。実際はローラン博士の薬品だからなんですけど
ちなみにこのRはポケモンを凶暴化させ錯乱状態にさせる効果を持ちミュウツーから抽出できるとか…なんかどっかで…
そうですね。金銀で手に入る「はかいのいでんし」がおそらく元ネタかと思います
ボロボロになったピカチュウを抱える姿はさながらアニメのサトシとピカチュウを連想させます。
歌を歌うプリン…これもアニメからでしょうか
歌といえばピカチュウがとぼとぼ歩きながら歌ってましたがあれは海外の初代OPらしいですね
そういえばメインヒロインの服装はポケモンGOの女の子のアバターからきてるとかなんとか。
聞くところによるとアニポケの主要キャラの声優様は一通りこの映画に声当ててるとか
いやはやまだまだありそうです。
伏線…というか話のわかりやすさみたいなのは丁寧かつわかりやすいという私のようなゴミカスに寄り添うレベルでよくできています。
なんていうのかな、答えあわせするとあっここ伏線かぁ!ってスッとわかるのにそのシーンでは単なるなんでもない会話だったりなんとかだったり
いやはや話を作るプロの素晴らしさに驚くばかりです
私の知りうるすべてを書くのは面倒なので私でもわかりやすいかつはぇ〜となった伏線をいくつか
ピカチュウのエレベーターのシーンでのお喋りなんだなみたいなセリフ
これ実は案内係がメタモンだと示唆しているんですね。あのグラサンに化けてたところであッとなりました。メタモンが人間にも化けれるのはテレビ局のシーンで既に出ているため賢い人はハハァ…となったのでは?私はなりませんでした。
そしてクリフォードとの邂逅シーン
彼の表向きの思想は「人間の進化による病気の克服」のような「人間の力」を本質としたようなものですが、彼の部屋…ブースターとかいましたね。かわいい。ではなく!シンオウの伝説のポケモンのオブジェがありました!
シンオウの伝説のポケモンは所謂その辺の伝説と異なりガチのマジで神話レベルの伝説を持つポケモンなのです!
この世の全てを想像したアルセウス
そのアルセウスの分身、時間を司るディアルガ、空間を司るパルキア
これらのオブジェが飾られていました
(…?アレ!?ギラティナいたっけ!?)
つまりですね、これらからクリフォードは「ポケモンの力」を崇拝していた節が強いのです。
このオブジェは彼の表向きの思想と完璧に矛盾しているのです。ここからクリフォードが何か隠しているのでは…?と辿り着けるかしこい方もいらっしゃったかもしれません。
私ははぇ〜くらいにしか思ってませんでしたが
あとは、まあ、気になったところというか、強欲なのでもっとこの映画みたいだけなんですけど
名探偵…というほど探偵してたか?という思い
なんというか名探偵って言うくらいだからこう…捜査とかしてさ!証拠掴んで犯人は貴方だ!ビシィィッッッ!みたいなの思ってたんですけどわりかしこうなんかその場その場で行動して手がかりが無くなったら転がり込んできたみたいなのが気になったので名探偵要素欲しかったなぁって。いや、その名探偵が記憶喪失なんだから探偵もクソもないんですけどね。その辺は腹の奥にある探偵魂みたいなのでなんとかこう。
後はミュウツー周りの説明がもう少し欲しかったです。なぜミュウツーは主人公の父親に協力したのでしょう。なぜ息子を連れてくるよう指示をしたのでしょう。
ミュウツー周りはわりと謎というか、こんな感じなのかなぁみたいな想像はできるんですけどね。もうちょっと説明が欲しかったかな。
多分ですけど
クリフォードがミュウツー捕獲の依頼を出す
↓
とりま捕まえる(というかこれこれうまうまなんで協力してくれんかのうみたいな説得?をする恐らくはこの辺で息子の事とか話したりある程度仲良くなったのかなあみたいな)
↓
クリフォードがお金を出す
↓
父親が身辺調査し出す
↓
あ、これミュウツーダメだわヤバい逃がさな
↓
ピカちゃんが実験施設を破壊する
↓
ゲッコウガァ…が車を大破させる
↓
ミュウツーが到着。人間良い人だと思ったら悪い人もおんねんなあ。とりまお前良い人っぽいから息子?と仲直りさせたろ!合わせたるわ!とりあえず身体もらっとくからさ、って感じでピカちゃんに魂写したら実は事故の時に記憶ぶっ飛んでました。
みたいな感じなんですかね!ね!
いや違うかもしれないけど少なくとも父親とミュウツーの関係は良好であった。らしいので!もっと説明してくれないと頭良くないからわからないんですよ!
という不満
はあるんですけど不満というか、さっきも書きましたけどただ単に自分がもっとこの映画観たいだけっていうワガママなんですよ。
面白かったです。
映画ガチ勢とかは何回も見るんでしょうがとりあえず僕はTUTAYAに出るの待ちです。
ボルテッカーいいよね…
いい…
それじゃあこの辺で。